2017年3月4日土曜日
高校時代の苦い思い出2
高校時代の苦い思い出2
以前に、高校時代の苦い思い出について記事を書きました。(以下のリンク)
http://chaos-fractal.blogspot.jp/2016/08/blog-post.html
高校時代には、別の苦いくやしい思い出が他にもあります。
同級生に10円を貸したことがあります。(その同級生は大阪出身で野球部に入っていたと記憶しています。)なぜ10円を貸したのかは覚えていません。電話賃か何かだったのでしょうか。
たとえ10円という小額でも、借りたほうは借金なのだから返すべきであり、いずれは返してくれるだろうと思っていました。
でもしばらくしても返してくれませんでした。私は「10円でも返してくれないのはおかしい。」と感じて、彼に「10円を返して欲しい」と言いました。
そこでたぶん、10円を返してもらったのだろうとは思うのですが、よく覚えていません。
覚えているのは「10円ぐらいのことで、けちけちしやがって」という意味のことを言われたことです。
私としては、友達に10円を貸してあげたのに、結果として馬鹿にされてしまったといういやな思い出として残りました。
私としては「10円ぐらいのことだから、返してもらわなくてもなんてことはない。」と思って忘れてしまえばよかったのでしょうか。でも私は、当時は、たとえ10円でもお金はお金であり「返してもらうべき」貴重なものだと思っていました。
自分が10円にこだわったのは、家が貧乏だったことにもよると思います。家が貧しいため高校時代は奨学金をもらっていました。
自分の家が貧乏だから10円という小額にこだわり、結果として軽蔑されてしまったというみじめな気持ちになりました。
あとになって思うのは、ちゃんと怒ればよかったのかなということです。でも、ぐずで小心者の私には怒ることができませんでした。
もし彼が「10円という小額は、返さなくてもいい」と思っていたのであれば、はじめに「貸してくれ」ではなくて「めぐんでくれ」とでも言えばよかったのに とも思いました。
もし軽蔑されるとわかっていたら、10円を貸すべきだったろうかとも思いました。
35年以上たった今になって思うのは、相手は自分のことをどう思っていたのか ということです。
その人は、勉強もある程度できて、運動神経も非常によかったと記憶しています。運動神経がよくてスポーツも得意だったので、野球部に入っていたのです。クラスでも人気者のひとりでした。
私とは全然違うタイプです。
その人から見れば、「こんなくだらない奴に10円ぐらい返さなくてもいいか」という判断をしたのかなとも思います。もしかすると10円を借りたことすら忘れていたのかもしれません。
自分が「こんなくだらない奴」と思われていたということを認めるのは、自分にとってつらいことです。認めたくない事実のひとつです。
そもそも、その人とは、それほど親しいわけではありませんでした。その人は、私のことを友人と思っていたのかどうかもわかりません。
35年以上も経過した今になって、たかが10円のことで思い悩み、ちまちまと記事を書いている私は、確かに、くだらない奴です。
(2017年3月11日 追記)
最近になって気づいたのは、もしかすると私が「10円を返してくれ」と申し出た時の私の表情(もしくはかもしだす雰囲気)がよくなかったのかもしれないということです。思いつめたような、こわばった表情で、「返してくれないお前は悪いやつだ」と決めつめたような表情(もしかすると鬼のような形相)だったのかもしれません。
もし、そういう表情で10円を返してくれと言われたら、「なんで10円ぐらいのことでそんなに責められなくてはならないのか?別に返さないと言ってるわけでもないのに。ちょっと忘れていただけのことでしょ。」と反発したくなるのは、まあ自然なことのような気もします。
だから、私としては、にこやかな表情で、「忘れただけだよね。返してくれるよね。(^_^)」などとと言えばよかったのかもしれません。
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